「家族のうた」第8話で終了させたのは「不当」に1票

最終話まで見たので感想を記す。

まず、早川正義は「ジャックス」の早川さんから借りてきたのだろう。
早川義夫(さん)。中退されてるが大学の先輩っすね。会ったことないけど。

全く売れなかった。と言われてるジャックス。
それがために売れセンとは無関係だから独自の音楽、世界を展開できた。
だれも邪魔しなかったのであっという間に独特の世界を築き上げたけど、あっというまに店じまい。
活動してる間は評価されることもなく、ほぼ10年たってはじめのインディーズ・シーンが盛り上がった時に、おおいに誤解も含めて大変リスペクトされる。そんな幻バンド。

フォークとかロックとか、いわゆる商業音楽が日本で成立する前の日の出前に出現したバンドで、実験的でアングラ臭くハプニング的で、音楽的に先行するものがないから拠り所が演劇という、そういう日本ロック誕生の素的バンド。

まぁそういうことは「早川正義」と直接関係ないだろうけど。

打ち切りという表現が事実正しいのかどうかわからないが、8話で終わりとなった今、感情的には「打ち切りやがって、ばかやろ、ドウシテくれんだ」というのが正しい。
はじめの構成が10話ないし11話だとして、3話分縮めたため、最終8話はヒドイ。
あれはヒドイだろう。まとめきれてないもん。

藤竜也の秀蔵じいさんと息子とのエピソードとこころちゃんの関連は1話分。
引越しの話と「月光」を歌う最後のライブ、ミジンコたちの一旦の別れのエピソードで1話分。
話としてあったかどうかわからないが、ひょっとしたら、父の日とミジンコたちの歌のプレゼントのエピソードも1話分とミタ。

2階の寝室の壁紙の破れに隠すように書かれた落書きを見つめる早川正義。
あのシーンでは無念を込めたオダギリ・ジョーの表情、佇まいにちょっとグッと来てしまいました。
ここまで話を持ってきたけど、
時間がないので説明抜きで唐突に「月光」を演奏し歌う早川正義が挿入され、子供たちが別れていく場面を挟み込む無謀なことになった。

あれこれ言ってみたところで仕方がない。
実にもったいないと、恨み節。