8月の炎天下に、クルッてるだろ。

そう。私はキライだ。なにがって、高校野球の夏の全国選手権が。

はっきりいって、大嫌いである。夏の甲子園大会とかいうもののすべてが。
春の大会はまぁいい。トーナメントによる選抜代表選手権がシーズン開始とともにやるのは理解し難いが。

・・・にしても、たかが地区代表をなぜ全て集めるのか訳がわからない。40以上の参加チームで1箇所集中開催などというのが、まず信じられない。ここが狂っているから、大会そのものが異様なものになる。なぜ会場がたった一つしかないのか。無理の無いスケジュールが組めないのは当たり前だ。超過密日程になることを当然とし、改善しようとしないのはなぜだ。
春夏とも高校野球の全国大会というものは歪としか言いようがない。他のスポーツでは考えられない何から何まで異様な大会だ。しかも高校生年代の大会でだ。教育上もよくないだろう。ってね。

それもこれも、適正なものに変えようとしない運営組織が悪い。日本高等学校野球レンメイとかいう組織があるそうだが、連中はバカの集団なのか?
将来有望な多勢の10代アスリートの希望と健康を損なって、平気なのはどうしてだ。
まぁ、理由はある。
この組織は戦前の組織である。結成は敗戦直後1946年だが、大会は大正時代に始まっている。そして教育の組織などではない。

もともとは新聞社が販促のために野球大会を開催した時に作った運営組織であり、学校教育とは無関係。収益事業として学生・アマチュアの野球大会を運営している「公益財団法人」つまり会社の一種だ。地方大会を運営する都道府県の高野連も同じことだ。
だから歪なのである。前例にこだわり戦前的規範を良しとする固陋な組織なのだ。甲子園での大会ありき、これが高野連の核となる。甲子園ので集中開催で試合数が多いほど儲かる。儲からない改革はやらないし、前例にないことはしない。よって、スマートで健全で皆が納得するだろう公平性の保たれた大会形式を採用することは絶対にない。以下のよーなやりかたのことだ。

まず、春開催の場合、効率と経済とプレーヤーの健康管理から考えたら、秋のうちに選抜代表が地方・地区大会を行なって、決勝大会(つまり甲子園出場)は全国ベスト8からで充分だ。ベスト8、ベスト4、3位決定、決勝と1チーム最大で3試合。ベスト8で負ければ1試合でおわり。ゲーム数は全部で8。休養日を挟んで6日で大会は終われる。肝心なのは試合間隔を平等にし、休養日を必ず与えること。ここから始めなければならない。
なのになんで1会場で60ゲーム以上行う必要があるのか、誰かわかるように説明してほしい。(スポーツ大会としてはありえないことを収益事業だから押し付けているということだが)
だいたいタイガースが高校生の野球大会ごときで、オープニングゲームをホームの甲子園球場で開催できないなど、我慢できん。春の大会は6日で終わらせるべし。

そうだ、いろいろ書いてみたが、こういうことである。
小学校低学年の時に江夏がオールスターで9連続奪三振。それを見た瞬間、「自分は生まれながらのタイガースファンだ」と、記憶を己で改ざんしてから、夏の甲子園なんてものは阪神タイガースにとって迷惑な存在、必要悪程度で許してきた。

ところが、ココ20年。正確には85年の阪神優勝以後なんだが、夏の甲子園は存在自体が許せなくなってきた。
なんとなれば、地元の高校野球部が甲子園に出るとか勝つとか、そんなのは阪神が4月から10月まで勝ち続けることに比べたらどうでもいい、なくても良い。無に等しい。
そう、甲子園大会はやんなくてイイ。
阪神タイガース優勝で私がわかったことである。
シーズン通してタイガースとともに過ごす。これが一番。

優勝以後、夏の大会を冷淡に見るようになったら、「許せなさ」は年ごとに昂じてきた。
もはや開催どころか大会の存在も許せなくなり、高校野球の変化の無さを絶望しつつも、オイラ一人でも廃止を叫び、将来有望なハイスクールの運動部に所属する野球の好きな人々を廃人に追い込まないよう、全力を尽くしたいと。結構真剣に思っている。
いい加減10代のアスリートを潰すような大会は止めろ。いますぐ。
と、かなりまじめに思っている。もう止めるべきだ。夏の大会なんて。

断っておかなくともわかると思うが。私は野球をやっていた。が、上手くもなく馬鹿でもアホウでもなかった。
甲子園出場が唯一無二の目標。聖なる地。とかそんな考えで野球をしたことはない。野球は見るよりやるほう〜が当然好きだ。理由はやはり面白いからだ。わいわいガヤガヤと賑やかにやりつつ局面では真剣になっちゃう面白さ。ベンチでは緩んでいても守備の時は集中してないとけがをするしね。

そして、たいていの人もそう思っているだろう、甲子園に行くのが目標で野球をやるというのは、間違ってる。
いや、野球をやるからには甲子園を目指せ、目指す。がおかしい。野球少年だった頃も、そういうのは馬鹿だと思ってた。今もだが。

野球、いやベースボールやろうよ。いっしょにおもしろいやつをさ。
それは不まじめだとか言われた。甲子園目指すやつらはベースボールという正式名称すらを嫌がってたな。

だいたい神聖なグランドに礼!とかなんなんだよ。
野球は本来芝の生えたフィールドでやるもので、芝のない地面(グランド)は二流以下なんだって。地面なんかを有難がるのもおかしいが、拝ませる指導者・監督、コウコウヤキュウが大嫌いだ。

さて夏の高校野球はというと、私のプランでは廃止である。次のように装いを新たにします。
地区ごとのリーグ戦上位による地方ブロックの選抜リーグを経て順位をつけて、シーズン中一番コンディションの良い秋に決勝リーグ(全国大会)を行う。これで逝って下さい。夏はやめてください。お願いです。
言うまでもなく甲子園は貸しません。ヤクルトにお願いして神宮でやってください。

どうしてもお盆の時期に高校生の野球大会をやるというのなら、百歩譲って全国決勝大会(参加24チームによる4チーム6組総当りの1次リーグ、ベスト8からトーナメント)とし、東地区は宮城、東京ドーム、神宮、横浜で行い、西地区が福岡、広島、京セラ、甲子園で総当りの1次リーグを6月から7月の週末に行います。東西4チームずつ8チームが勝ちあがり、トーナメントを行う。決勝1ゲームは東京ドームと甲子園で交互に開催する。ここ重要、7月からの決勝トーナメントはすべてのゲームはナイターで行うこと。これは絶対である。

次回要領をもう少し詳しく述べる。