日暮れて、道遠し。

まだ暗くなるには少し間がある。
とかなんとか、吾が人生そんな時間帯に入ってきた。

しかしどこへいったやら。さんざんひっくり返したがでてこない。
大震災のときLPラックが雪崩を起こしておおよそ整理しときに見かけなかった。
それは「日暮し」のLP。
タイトル忘れたけどこんなジャケットだった(今調べてみて思い出しましたが「果実の記憶」1979年)。買ったのは1982年頃のはず。
真ん中の女の子がトテモよくって、ジャケットで買ったといっても過言でない。

ベスト盤のようなCDが出てるそうだが、このLPはもう入手不可能だろうな。地震がくるまで記憶から吹っ飛んでいた1枚なのだが、無くなっているとわかったとたん、惜しくなるなぁ。
ほんとどこへ消えたのか。どんな曲が入っていたのかも覚えてないのも悔しい。
まぁだいたい東京から引き上げる前の3年ほど、住居をあちこち移していたから、そのとき無くした(持っていかれた)のだろう。でも、日暮しのLP持っていきそうなやつ、思い浮かばない。

さてジャケット女の子はボーカル担当で、みためよりさらに繊細な?声で歌う。ほとんどがファルセットに聴こえる歌い方。地声を聴いた記憶がないので、普通に話している音声とかどこかにないもんだろうか。
彼女の名は榊原尚美。独特の声だし、曲調もタイトルもちょっと文学よりだから、おおきく受けないぶん、つぼにはまると「おれだけは、わかるぞ」的なコアなファンがいた。


地味なグループという評価はその通りなのだが、榊原尚美のビジュアルに萌え〜ってなったのは、ボクだけではない、はず(だれか賛同してほしいぞ)。
フォークグループってくくりらしいけどフォークではないし、一般受けしないという意味でポップスでもない、微妙なポジションなのでグループとしても長続きできなかった。
それだからこそ、何曲かいつ聴いても「アア、いいナァ」というものを残している。懐メロとか、フォーク全集とかNHK・BSのなんとか大集合の選からは漏れ続けるが、時を経ても常に一定割合ではまる人がいる、不思議な歌なんだね。日暮しの音楽って。

もっとも好きな曲は「あなたは何処にいるんですか」です。
しかし、これはLPで持ってて、ネット上に音源が無いようなので諦めて、
今見ても萌えってしてしまう、TV出演の映像で「い・に・し・え」にしよう。