君こそわがイノキ ほーろー看板

え〜っと、よその写真をリンクして表示させるのはどうすんだっけ。
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ですがな。
http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/a4/%E7%94%B1%E7%BE%8E%E3%81%8B%E3%81%8A%E3%82%8B%EF%BC%86%E6%B0%B4%E5%8E%9F%E5%BC%98%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%AD%E3%83%BC%E7%9C%8B%E6%9D%BFP3263905.jpg由美かおるとペアのこの看板、懐かしい。最近まで水戸黄門に出演してた由美かおる水原弘の取合わせは意外だろうか。
ホーロー看板の中で膝を抱えたポーズの由美かおる水戸黄門でお風呂に入る彼女は、違和感無く連続したイメージとしてある。
「ああ、由美かおるだ。」
「いつみても由美かおる。」
「しなの川」の由美かおるってんで、とどのつまり三十年くらい目に触れ続けた結果で、それは偉業と言ってもいいんじゃないか。

で、写真真ん中でやぶにらみのこわもて風の男性が水原弘。昭和10(1935)年に生まれ1978年(昭和53年)42歳で亡くなった歌手である。「黒い花びら」という曲でデビュー。この歌は本人のデビューレコードという他にも、版元の東芝レコード邦楽第1号作品であり、第1回日本レコード大賞受賞(この年は初回で新人賞が設けられていなかった)正確ではないが、大賞受賞者が新人だったため、新人賞+大賞のW受賞にならず、大賞のみ授かった(賞金ケチった説)らしい。いまなら普通にダブル受賞あつかい。


ということで、破格というか唯一というか、初物づくし大変縁起のいいナンバーワン&オンリーワン。
なんだけど、とてつもない一発屋になる可能性も大きかった。
事実消えかけていたが、1967年に第9回レコード大賞の歌唱賞を「君こそわが命」でとり、奇跡のカムバックといわれた。
この辺り、かすかに記憶が。人生曙の記憶である。
君ィ〜こそわ〜がー命ィ、子供心にいい年齢したりっぱな男がうたうには「身もふたもない」歌だなぁとつぶやいた記憶がある。
この年の暮れと正月は、「帰ってきたヨッパライ」の珍妙な歌声が、巷に吹き出していた。テープの早回しで歌う部分など、小さい子供はまねができたのだ。


上は削除され逝ってしまいました。水原弘の在りし日の雄姿。*1
↓これはもしかすると同じソーズのような気がする。DLして保存したほうがよかですね。

水原弘という歌手は「黒い花びら」と「君こそわが命」を残して去ったと1行で書ける。
ただし、若くて死んだため忘れ去られている。本物の歌手ならあのくらい歌って一人前。そんな五輪標準記録みたいな、物差しになる歌い手が水原弘
歌手の歌い方、そのスタイルを明確に示した源流の一人であり、戦前派の歌い方を葬った一人だと思っている。
長く歌い続けることができたならば、日本でクルーナー(じっくり聴かせうならせる)の正統派として殿堂入りしてたと思う。彼の若死には、歌う俳優とか歌うしろーとといった人たちを除けば、プロにとってもお茶の間にとっても損失以外の何者でもない。
だけど、彼の若死には原因があり、不慮の死とは言えないためどうしようもない。


水原弘がまだ元気で歌ってたなら、現在並ぶものなき正統的歌い手、異端の歌手尾崎紀世彦が、今みたいに、はからずも孤高の人にならずにすんだんじゃないか。


カムイ外伝のテーマを水原弘が歌っている。
これはねぇ、好きなんですよ。初期ルパン3世シリーズのエンディングと並んで。(←youtubeから削られてるね、残念。合掌。保存しといてよかった)

合掌 ↑も駆除されました。

フルバージョン TVサイズ・EDテーマバージョンは見当たらず。
とーほーってところが駆除要請か。

*1:すばらしい歌う姿とうたごえを駆除要請するとは、無粋な輩である。