Muddy Waters/Rolling Stones:魂(ソウル)の来し方

はじめに映像を出します。9分超の長めのビデオは、どこかのライブハウスに入っていくシーンから始まる。
中にはマディー・ウォーターズがいてセッションを始めている。このカメラは遅れて入場したのか。
開始2分過ぎに客席のミック・ジャガーをとらえている。ここから以降については少し調べたい。
憶測で書くべきではないので、印象だけ書いておく。


■Muddy WatersS & Rolling Stones - "Baby Please Don't Go"


このライブはストーンズがゲスト出演するというアナウンスがあってのものじゃないかと思うんですが。(とりあえず可能なだけ調べてみます)
曲はBaby Please Don't Goというブルースの名曲の一つというか特に愛されている曲である。もとはBig Joe Williamsの曲で1935年だそうだ。(こういった元歌はとてもじゃないがおいそれと聴く機会はない)
初期のボブ・ディラン、ドアーズ、エアロスミスほかかなりのバンド、ミュージシャンが持ち歌のようにしている曲だ。


アメリカなので戦前という区分はないけど、日本で言う戦前昭和初期以前から膨大な数の録音がある。日本の感覚ではもはや戦前昭和というと、歴史的時間の中のようで、実際その時代のものを手にできるような気がしないが、1960年代にはそういった20年以上前の録音がLP化され手に入りやすくなったそうで、アメリカでは(たぶんイギリスではより)比較的普通に家のどこかににまだある。一部の心あるマニアックな子どもが、いまでも聴いているはずだ。ぼくが80年代に60年代のレコードを買い、70年代の分もあわせて家のレコードラックにしまっているのを、子どもが知っているのと同じようだが、英米では2世代分ストックが多いということだ。


さて、ビデオに戻るが、これ長い歌でね、ひとしきり歌ったマディー・ウォーターズが3分半過ぎ、「ミック・ジャガーミック・ジャガー」と連呼して、客席のミック呼びます。ミックはステージに上がるのだけど、あがってからしばらく超ビックなロックスターとしてのスイッチが入ってないんだよね、キースが呼ばれるまでエンジンかけないんだよ。こういう様子のミックが映っているだけでも貴重なビデオだと思う。
ミックのステージ登場で観客は盛り上がってくるのだけど、本人はしばらくどこか素のままでいるような、もともとの育ちのよさが現れているような。


ということで、少し調べてからこの続きを。