日本対韓国 東アジア選手権

日本−韓国は引き分け。途中からどうにもがっかりしてしまい、印象を書くのもおっくうです。
スポーツナビのコラム、宇都宮氏はどんな記事をかくのでしょう。いつも読ませてもらっていますが、消化不良という批評になるのではと。現地で見ていると違うかもしれませんがね。


今日の試合は勝ちにいった試合です。後半は日本が試合をコントロールできた時間帯が多かったし、中盤でのボール奪取、韓国の攻撃を中盤で数的優位な形で囲い込んで限定させることもできてたみたいで、ああ、こりゃいい形で韓国は得点できないな、と見てました。でも勝てなかった。韓国もズドンとくるいつもの強烈な得点がなく残念でしたが、彼らは引き分けでいいとせず、攻撃の形にならなくてもなんとかこじ開けようと必死にやってたように見えました。


だからこそ、ボール下げるなよ、いい形じゃなくていいからとにかくシュート打ってくれよ、1トップがそこまで下がったら前線でボール受ける人いないじゃんかよ。また下げパスか!前に人いねぇよ!とぼやいてしまいます。
おいおい、最終ラインと中盤の間がでっかく空いてるのにそこで中央に横パスかい。最終ラインでサイドチェンジ予防線張ってるんだから、サイドは詰まってるよ!相手下がってんだから最終ラインと同数になるよう前線に走りこめよ、たのむよ。
ってことで相変わらず目の覚めるような得点が見られなかった。
山瀬の一撃は昨年マリノスで見てるし1月にも見られたから当然です、あれは。本人も2点目を取れなかったことに悔しいとコメントしてましたが、今大会得点が怪我で帰っちゃった前田と山瀬だけで3試合3点だものね。山瀬、怪我だけはするなよ。


がっかりしたあとでBSでアーセナルのゲームを見たからよけいにそのパスの違い、ゴールするために連動するプレーヤの動きに目が行ったわけです。
中田ヒデが相手が何であろうと1対1で勝負できなかったらサッカーになんない!ってぶちきれたことあったけど、その通り。彼は1対1はボール持ってるほうが有利というサッカーの常識を話していたんです。そしてそこから作り出される数的優位な状況が有効なんだという当たり前のことを。
中田ヒデは攻撃側が数的優位な状況を作ってという「遅いサッカー」が大嫌いだったんだね。守備側はメッシとかのごくわずかな例外を除いて特にサイドでは1対1で守りますから、突破できればよほど回りがぼけっとしていない限り、ゴール前は数的優位かつセンターバックの先手を取れる状況になってるわけです。サイド攻撃も好きだった彼は、中盤の早い段階で突破しないと攻撃にならないと骨身にしみて分かってたんだと思う。だからあんなに速いパスをサイドに送り続けてたんだなと、少し感傷的になります。あれを通すってことはサイドでの勝負を省いていきなりゴール前の攻撃側優位を作り出すことだからね。


今考えるとジーコオシムの順番が逆だったらと思うのはぼくだけでしょうか。